昔むかしあるところに一匹のねこが住んでおりました。 ねこは毎日、空ばかり見て暮らしていました。雨の日も、風の強い嵐の日も、雪の降る寒い日でさえも、ねこにとっては苦になりませんでした。
ねこはそれほどまでに空が好きだったのです。 空はねこのあこがれそのものでした。お母さんが持ってきてくれるおいしいごはんを食べているときよりも、空を見上げるときのほうが、ねこはもっと幸せでした。